よく足(小指とか)をテーブルの角にぶつける人へ。。
3週間前に朝起きたら左足に激痛。
↓ これは来院した日に撮った写真です。
もう一度経過のおさらいです。
- 3週間前に朝起きてから痛くて歩くのがやっとだった。
- 前日まで家族の遺品の整理をしたり忙しかったが、
どこかにぶつけたとか、物を落としたなどの外傷の既往はない。 - とにかく足が痛くてつま先を着けずにかかとを着いて来院。
- 痛みは受傷後2~3日ほどの痛みではないもののそれほど変わっていない。
- 3週間経っても、いまだに腫れがあり明らかに骨に押した際の痛みがある。
本人は「打撲が治らないんです。。」な感じ
私はそれらの経過を聞いて「まあ8~9割がた折れてるな。。」な感じでした。
結果は ↓
はっきりと骨折線があり少しずれているのが分かります。
(と言ってもたぶん分からないと思いますが。。)
診断名は左第5基節骨骨折。
3週間経っているので骨は安定しているが、安静固定していなかったため、
自律神経の興奮状態が続いて腫れ、押した際の痛みが残存している状態です。
意外と手と足の指は痛くてもほったらかしという人が多いです。
次のような人は一度病院で診てもらうことをおすすめします。
- 打撲か何かと勝手に判断して1週間しても痛みが変わらない・ひどくなる。
- 明らかに骨に触れると痛みがある。
- とくに年配の方は、痛みはないが、腫れ・内出血などがある。
(痛みは個人差があるため指標にならないこともある)
骨折に関しては、ある程度の期間安静固定をしないと痛みが長引いたり、
腫れが引かなかったりということが多くみられますので、
あまり軽く考えずに一度病院で診てもらってくださいね。
ちなみにこの例では、来院して
● 11日間 添え木のような物と包帯固定(痛み8割減)
● 6日間 包帯のみの固定(痛みなし)
痛みがなくなるまでに17日間の固定期間を要しました。
しかし腫れは引きませんでした。
これは長い目で見れば(半年から1年)引いていきますが、
個人差はありますがすぐには難しいです。
受傷してすぐ適切な処置をしていれば痛みも腫れも3~4週間くらいで完治していたと思います。