不眠症・睡眠薬について。

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”ブログを見ていただいてありがとうございます。
今回もあなたの健康のヒントになる情報をお伝えしていきます。”

不眠症を抱えている人は、不定愁訴を訴える患者さんにとても多い傾向にあります。そして病院へ行くと睡眠薬を処方される。これは日本の病院ではごく日常的に行われている行為ではありますが、不眠を慢性化させている生活習慣を変えさせることが不眠症の治療には欠かせません。

今回は睡眠についての正しい知識と睡眠薬についてお伝えしていきます。

 

①  間違った睡眠知識

 

  • 健康のために8時間寝るようにしている

年齢別の平均睡眠時間
10歳     約9時間
20歳     約7時間30
30歳     約7時間
40歳     約6時間30
50歳     約6時間20
60歳     約6時間10
70歳     約6時間
80歳     約5時間30 

睡眠は加齢とともに変化します。40歳過ぎると中途覚醒が表れだし、80歳を過ぎると何度も起きて睡眠は不安定になる。これは正常な加齢による睡眠の変化です。

自覚的な不眠のない人でも60歳なら平均6.2時間、70歳なら平均5.9時間と言われています。

また最近の研究では、ショートスリーパー(短時間睡眠)は遺伝である。という結論が出ています。寝なくてもいい人は確かにいます。でもそれは遺伝なんです。年齢によっても睡眠時間は違うし、個人によってもみんな違うんです。

 

  • 眠れなくても布団から出ない

これはかえって不眠を悪化させます。
布団が眠る場所ではなく眠れない場所になってしまう。

 

  • 途中で目が覚めて眠れなくても布団から出ない

途中で目が覚めて10分寝付けなければ布団から出る。
ここでも布団の中は眠れない場所という条件付けを解除する。
そして布団から出てテレビ・スマホはダメ。本・新聞などを読む。

 

※眠れない場所とはどういうことか?

これは布団の中で「まだ眠れない」「早く眠りたい」と思っていると脳の覚醒レベルが上がり、条件反射のようにベッドに横になると「また眠れないかもしれない」「眠れなかったらどうしよう」という思いが浮かんできて入眠が困難になってしまう。ということ。

 

  • 睡眠禁止時間(早寝)

いつも寝ている時間の前2時間は最も眠りにくい時間です。
19時~22時も覚醒度が高いと言われています。

 

  • 30分以上の昼寝

60分以上の昼寝は夜の睡眠の2~3時間に影響を及ぼすそうです。昼寝は20分まで。

 

  • 休みだからと遅くまで寝ない

休みの日もいつもと同じ時間に起きる。ルーティーンを作り乱さない。

 

 

②  睡眠薬についての基礎知識

 

  • メリット

現在の睡眠薬は安全性が高いため、我慢せずに服用して十分な睡眠をとった方が体に良い。と言われています。

 

  • デメリット

ベンゾジアゼピン系睡眠薬(デパス・ハルシオン)などは、依存性高く、高齢者のふらつき、長期服用でアルツハイマーの罹患リスクが高いので、1か月以上の服用では減薬・中止のタイミングを検討するべき。

 

  • 注意事項
  1. アルコールとの併用により作用増強するので注意する。
  2. 服用後に車の運転など危険を伴う機械の操作はしないように注意する。
  3. 頓服を繁用すると離脱症状や精神依存の出現の可能性高くなるため服用回数・錠数を確認し適正使用を守る。
  4. 不眠症が完解(回復)した後には、睡眠薬は可能な限り速やかに減薬・休薬すべき。漸減は1~2週毎に服用量の25%づつ。4~8週かけて減薬・中止するのが標準。
    必ず、医師の指導の下で行ってください。

 

  • 参考資料(よく見る睡眠薬)

ベンゾジアゼピン系  … デパス・ハルシオン・レンドルミン・リスミー
非ベンゾジアゼピン系 … マイスリー・アモバン
どちらでもない    … ロゼレム・ベルソムラ

デパス・ハルシオンはベンゾジアゼピン系で休薬しにくい。
リスミー・レンドルミンはベンゾジアゼピン系の中では休薬しやすい。
マイスリー・アモバンはベンゾジアゼピン系よりは遥かに休薬しやすい。
ロゼレム・ベルソムラは身体依存を起こさないし休薬しやすい。

 

③  不眠症治療のゴール

 

本人にとって眠りやすい時間帯に、年齢相応の睡眠を確保すること。できれば細切れの睡眠ではなく、まとまった睡眠時間を1日のどこに確保するのかを決めて習慣にする。(生活に支障がなければ、あまり考えすぎる必要はありません。)

 

 ただ、不眠症の原因は人それぞれです。ストレスを多く抱えている人や神経質な人に多いと言われています。が、両親や配偶者の死などで急に不眠症になるケースもたくさん見てきました。その感情はその方にしか分からないことだと思います。

ですから、今回の正しい睡眠知識を頭に入れて、前々回の”睡眠について。の最高の睡眠法とは?”を実践してみてください。それでもあまりにも眠れなくて生活や仕事に支障をきたすようであるなら睡眠薬を使うのも選択肢の一つに入れてもいいのかなと思います。

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