足の指の関節炎

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”ブログを見ていただいてありがとうございます。
今回もあなたの健康のヒントになる情報をお伝えしていきます。”

40歳女性。
昨日、朝起きてから痛み出し、昼頃には激痛。
この足のどこに問題があるでしょうか?
そして診断名は?

もう一度経過のおさらいです。

昨日の朝起きてから、左第2趾(足の人差し指)になんか痛みを感じる。
ただしぶつけたりくじいたりなどの外傷の既往はなし。
昼頃には患部に触ると激痛。
靴だと痛いが、鼻緒のついたサンダル・裸足なら痛くない。
今日は昨日より少し良いがやはり激痛。

圧痛(+++)腫れ(++)赤み(+++)熱感(++)
指の第1と第2関節は動かせない。
とにかくちょっとでも触ると激痛。

 

この感じ。
このブログを続けて読んでいる方だと、こんな症状以前にもあったような。。と思う方ももしかしたらいるかも知れませんが。

糖尿病④の投稿に症状の出方が似ています。
http://seitai-chiba.com/dm4#more-408

あのときも書きましたが、

 

外傷以外で原因不明の腫れと言えば、

  • 痛風発作
  • 蜂窩織炎(ほうかしきえん)
  • リウマチ(自己免疫疾患)
  • 石灰沈着による急性発作

などであることが多い。

 

ですが、前回の投稿では糖尿病によるものだった。というものでしたが、この方は以前から知っている患者さんだったので、痛風・リウマチ・糖尿病ではないことは分かっていました。(最近発症したってこともあり得ますが)

では蜂窩織炎か石灰沈着のどちらかかなぁ。という第一印象。

でも蜂窩織炎ならもう少し全体に腫れが広がる感じだなぁ。

そして鼻緒のついたサンダルが痛くないってことは。。
たぶん足の人差し指の親指側は痛くないって事だな。と思い触ってみるとやはり痛くなくて、人差し指の中指側の関節部分を触ると激痛で顔をしかめていました。

まあレントゲンを見ればはっきりするかなぁということで ↓

見ずらいですが人差し指の第2関節の中指側にばっちり石灰沈着(白いモヤモヤしたもの)がありました。

気の毒には思いましたがもう一度ここを触れると顔をしかめ、そのほかの部分は痛みはあっても全く違う反応でした。

ということで、正解は石灰沈着による急性増悪による痛みでした。

 

治療法はとりあえず、この原因不明の炎症が治まるのを待つ。
痛みが強いなら痛み止めなどを服用してごまかしていれば、数日(3~4日・長くても1週間くらい)で炎症は引いていくので患部を冷やして、触れると痛いので靴などに当たらないような工夫をして待つ。
経験上、あまりいじったりしない方が治りは早いと思います。

 

で、この方は次の日にはもとんど痛みは引きました。やったことはシップを貼ってただけ。鼻緒のついたサンダルや裸足であれば痛くはなかったので、痛み止めは飲みたくないとのことで飲まずに耐えたそうです。

あれだけ痛かったのは何だったのか。。と言っていました。

痛みは次の日に引き、赤みと腫れが少しだけ残ったが3日くらいで取れました。

そして1週間後にレントゲンを撮ってみました。↓

少しだけ石灰(白いもの)がありますが、ほぼ消えています。
炎症が消えるのと同時に石灰も消えていったようです。

ただし、石灰は痛みがなくなったら必ず消えるものではありません。痛みがなくなっても石灰が残っている人もいます。とにかく炎症が治まれば痛みが消えるのです。

 

ではこの石灰なんでできるのか?

諸説あるのですが。。

  • 体がカルシウム不足になると、自分の骨を溶かして補おうとする働きで起こる
  • 単純にカルシウムを摂り過ぎて起こる
  • 体のホルモンバランス(骨粗鬆症・閉経)の乱れで骨からカルシウムが流れ出て起こる

などです。

 

今回の患者さんでは一つ気になることがありました。

それはこの原因不明の炎症が起こる数日前に、何年かぶりの喘息の発作が出て、抗生物質を飲んでいて、その効き目がいまいちだったので、種類を変えてまた違う抗生物質を続けて飲んでいたそうです。
そして来院した日の昼にその抗生物質がなくなった。そうです。
そして飲まなくなった次の日に痛みが引いて。。

そこで抗生物質とカルシウムの関係を調べてみると、気管支炎・肺炎・膀胱炎などの治療に使われる抗生物質には、カルシウムと結合してしまう成分が含まれているそうです。(抗生物質を服用する場合は2~3時間は牛乳を飲まない方がいいそうです)

今回の患者さんが喘息の発作で飲んでいた抗生物質が体内のカルシウムと結合して、たまたま関節周囲に沈着して炎症を起こし痛みを出現させた。。

う~ん、あくまで仮設です。。

身体の疑問は尽きることがありません。。

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